大腿骨骨折から121日目  その1

大腿骨骨折から、121日目。

4か月がたとうとしている。怪我をしたのが、5月、それから、暑い夏も過ぎ去り、秋らしい爽やかな季節を迎えようとしている。

 

怪我で、仕事は辞めたものの、ハローワークなど各種手続き、病院でのリハビリしながらの静養、とかなり忙しく動き回った4か月だった。それだけ、動けるようになったのだと日々感謝。

 

先日は、やっとこさ、マイナバーカードの申請手続きも済ませ、ペイペイに20000点ゲット!

病院でのリハビリも明日で卒業予定。

随分と動きがなめらかになってきた。煩雑な手続きは、まだ残っているものの、杞憂する材料は特にないはず。もちろん再就職の心配はあるけれど・・・。

 

自分の変化に気が付く・・・。

朝起きるのが億劫になっていた。朝は早起きの方だった。もちろん仕事があったこともあったけど、退職した今、特に早起きする必要が無いと思うと、ダラダラと起床時間が遅くなってきた。朝いちは、体が堅いんだ!と、自分に言い訳しながら。

 

なんだか、気が抜けたというか・・・心の中にポッカリ穴があいたような・・・。

原因がよくわからなった。体が随分回復してきて、ハローワークでの、訓練授業も明日から始まる。

 

なのに、なんだか、気持ちが今一つ、乗らないこの現状・・・。

ポッカリ空いた穴は、ロードバイクなのか?確かにロードバイクは、かなり頑張ってきた。メンテナンスもしっかりしてこれたし、5年間での走距離は、3万キロを超えていたと思う。

でも、ロードに乗れなくても、死にはしないと、怪我をした当初は、そう思っていた。

自転車に乗ることは、もうないだろと、前回のブログにも書いていた。

 

だけど、思っていた以上に、ロードバイクが、自分の生活に無くてはならない、とても大切で、単なる趣味とはいえ、かなり大きく深い生きがいになっていたことに改めて気が付く。ロードがここまで、自分の生活の糧になっていたとは、気づいていなったかもしれない。

たかが、自転車だ。されど自転車だった。

外を歩くと、自転車に乗る人が、すべて眩しかった。ママチャリ、ロード、電動自転車、ミニベロ・・・。

 

 

自転車に乗りたい!元気になれば、なるほど、自分の中の心の声がざわざわと、湧き上がる。それはもしかしたら、怪我をする以前よりも増しているかもしれない。

乗れない期間があったから、もう乗れないのだ、と思ったから、尚更、強くなったとも言える。

 

先週、リハビリも、手続きも、何もない、フリーな日があった。

車で、尾道まで行き、商店街を歩いてみた。新しいレンタル自転車やさんが、何件かオープンしていた。

2軒のお店は、定休日。1軒の営業していた店先に置かれた自転車を眺める。親子と思しき2人連れの女性が、レンタルの手続きをしている。そのお店はタイヤが、18インチ、20インチの、いわゆる、ミニサイクル、ミニベロタイプのレンタル自転車屋さんだった。

 

タイヤが小さいぶん、乗りやすそうだな・・・。

そのうち、電動自転車をレンタルされた親子さんは、揚々と発車していった。

楽しいライドを!

私に気が付いた店員さんが、レンタルですか?と、声をかけてくださる。迷わず、はい!と、返事していた。

 

病院でのリハビリでの自転車漕ぎ、合間にはジムでも漕いでいた。足は無理なく回っていた。あとはバランス感覚の問題か?

ミニサイクルは、初めてなんですけど?と、伝えると、「乗り降りが、容易で、小回りもききます、景色を楽しみながら、ゆったりと走れますよ」という返答。

1時間のレンタルでお願いしますと、答えた。

 

121日ぶりに、屋外で、自転車に跨ってみた。ペダルに足を乗せ漕いでみる。

ビンディングペダルと違うので、多少戸惑い、ふらつく。

さらに漕ぎだすと、するすると進む。これ、この感覚。ロードとは全く違う自転車。

スピードを出す自転車じゃない。わかっていても、気持ちよかった。嬉しかった。

戻ってこれた!と、思った。

何十回と利用していた、渡船に乗る。30分進んで、30分でUターンしよう。

通り慣れた、しまなみの道だった。